mono-hatake’s diary

NEWSに出逢えてよかった

「傘蟻」では「染色」が一番好き って なぜか今頃 こんな話

 今週発売のドル誌をようやく買って参りました。モノクロの表紙がオトナで素敵~。半分諦めていた先月発売の「BEST STAGE」も買えました。

 久しぶりに大きな本屋に来たので、何かないかなーと眺めながら、先日のシゲ部を思いだしました。

 燃え殻さんの「ボクたちはみんな大人になれなかった」の話。

 この本の存在は、知らなかったのですが、シゲアキさんの話で興味を持ちました。

 具体的なストーリーではなく、

「主人公に共感して痛い。そういう小説が好き。本が好きな人は、こういう小説が好き。又吉さんの劇場もしかりで、こいつ嫌だなと思いつつ共感せざるを得ない。」(ニュアンスです)という話。

 前、グリーンマイルの感想で、自分は狭い人、と書きました。その狭いストライクに入ってくるやつだ、これ、と思いました。こういう本が好きなシゲアキさんみたいな男の子が一定数いて、そしてそんな男の子が好きな女子も一定数いる。若い頃そんな中のひとりだったかなー。そんな本、気になるな。

 探してみると、普通に平積みですぐわかりました。表紙は何となく見たことありました。若い頃ならはまる、でも今どうかな?と思いつつ、せっかくなんで買ってみました。

 

 読み始めたら、なんか急に「染色」を思い出してしまって。別に話は似ていないですよ、多分。(何しろまだ燃え殻さんの本はほとんど読めてない)。心の中で、「染色」のあの感じが広がりすぎたので、一旦本を閉じてこれを書いてます。

 

 タイトルに書いたように、単行本「傘をもたない蟻たちは」に収録されている作品の中で、「染色」が一番好きなんです。あのヒリヒリする感じが。ヒリヒリする、痛みを伴う、ということなら、もちろん「ピンクとグレー」も当てはまります。ただ、「ピングレ」は、やはり特別な世界、という気がします。「染色」は、リアルなんですよ。

 出来事だけ繋いだら、変な話、いくらでも陳腐になってしまう。それを心の中の痛みと、鮮やかで冷たい情景とを描いて、そして綺麗事じゃない、いのちの熱をそこに残す。私にとってこの苦い小説は、加藤シゲアキが書いたとか全然関係なく好き。痛いんだけどやっぱり好きで。逆に何でアイドルをしながら、こんな小説が書けるの?と思います。凄すぎる。

 

 「傘蟻」がドラマ化されたとき、「染色」は入っていませんでした。単品でも映像化してほしいな、と思うけれど、難しいかな。

 

 これを書きながら、「染色」を結局全部読み返していました。短編って、これができるからいいな。「ピングレ」は簡単に読み返せないのよ。長さもそうだし、初期衝動を伴う痛みと熱をまた味わうのは、なかなかの覚悟が必要。私には。

 

 久しぶりに大きな本屋さんに行って、平積みの本を眺めたら、これから「チュベローズで待ってる」が、どんな風に並べられるだろうと思い、ますます楽しみになりました。

 
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今日のブログのBGMは、もちろん「ヒカリノシズク」と何故か「EMMA」(笑)